自粛明け、今年初の登山。
一年ちかくのブランクありでダイトレに挑戦だ。
二上山を経て大和葛城山で人生初のテント泊。
次の日は行けるところまで行こう!というプラン。
山行計画を立てたものの、台風の影響でなかなか山に行けず。
新しく買い揃えたギアを早く使いたくってウズウズ。
旦那は幾度もパッキングしては荷解きをする。
山に行けない時間もYouTubeや本で知識を身に付け、とうとう家で擬似テント泊する始末だ。
そんなこんなで、予行練習も心の準備も万全で登山当日を迎えたのだ。
しかも今回はなんと山と道mini2(しかもすぐ完売するtan)のデビュー戦も兼ねていたので、そりゃもう張り切りまくりの気分は最高よ!

朝6時の電車に乗り二上山駅に到着。
秋晴れの気持ちいい天気だ。
歩き始めから暫くはバイパスの脇を歩いて行く。
通行人はほぼゼロで、でかいバックパックからトレポやマットを生やしている私たちはすれ違う何十ものドライバーから何か別の生き物に見えていたのではないだろうか。
歩き出してから45分ほどで、ダイトレ北入口到着。
ウォーミングアップには充分なほどに歩いてきた。

鬱蒼とする登山道の入り口。
ここから始まる山旅に心を馳せていた。
噂に聞いていた通り、鬼のような階段地獄だ。
だが足取りは軽く久しぶりの登山にしては順調!

何より背中のmini2がかっこいい!!


季節はちょうど彼岸花の見頃だ。
真っ赤や真っ白に咲き誇る。

木々の間を歩くと涼しい風が通り過ぎ汗ばんだ体を気持ちよく冷やしてくれる。
足取りは軽快でぐんぐん前に進んで行く。
あぁ!これ!この感じ!
山の中を歩く気持ち良さを感じ、どこまでも行けそうな気分になる。
と思ったのも束の間だった…
岩橋山登頂したあたりから右膝に違和感を感じる。
階段を降りるたび響くような痛みだ。
そのうち膝を曲げることは困難になり私はペンギンになった。
もう一歩も進めない。
久しぶりの登山のうえにいつもより重い荷物背負って、いつもより長い距離を歩く。
自分のレベルを超えた山行計画だったってここで気づく。もう遅い!
ここから迂回するには遠すぎるくらい歩いてしまっている。
進むしかなかった。
平地でも一歩前に出すたび痛む。
ペースも驚くほど落ちて、日の入りも迫る。
焦る私をよそに旦那は私のペンギン歩きを馬鹿にして笑う。
こういう時の旦那はいつも冷静沈着で、危機をも笑いに変えてくれるから気負いせず自分のことだけ考えて歩くことができた。
(膝が)死ぬ思いでなんとか16時過ぎ頃キャンプ場到着。
暗くなる前でよかった。

家での予行練習が功を成しテントの設営もスムーズ。
晩御飯も早々に済ませて19時に就寝。
どこでも寝てしまう私は、山の中でもいつも通りすんなり眠りにつくことが出来た。
次の日の朝。
いつも寝起きの悪い私だが、今日は意外にも5時半にハッと目が覚めた。(10時間寝てる)
イビキをかいている旦那をゆすり起こす。
展望デッキで朝日をみたい!

霧のかかった空気に朝日が差し込む。
太陽の光で木々が赤く燃えてるようにもみえる。
うっとり。とても綺麗だ。

眺めている間にだんだん霧が晴れていく。
すると、そこには雲海が広がっていた!!
…すごい!すごい!!!シャッターを切る指が止まらない。
いい景色みれたね〜と朝食を済ませていると、
キャンプ場でご一緒だった男性に”山頂の雲海とっても綺麗ですよ”と教えてもらった。
そういや、昨日は膝が痛くて山頂に行ってなかったっけ。
せっかくまだ雲海が見れるなら行こう!とカメラを持って山頂へ

そこは、明け方とはまた別の顔の青々しく晴れた空に海が広がっていた。
これ、飛行機乗った時の景色や!雲の上やん!!もう大興奮。
こんなに綺麗な景色を観ることができるんだった膝壊してでも来てよかった。(壊すな)
これこそテント泊の醍醐味なんだな。
まんまとテント泊の魅力にハマってしまった。

堪能したからそろそろ帰ろっか。
膝の痛みが引かなかったので、葛城山ロープウェイで登山口まで必殺ワープ。
家に帰って写真を見返し、うっとり。
またダイトレ再挑戦したい!意地でも踏破したい!
山あり谷あり……いや、ほとんど山な、思い出に残るテン泊デビューでした。




次回は、膝サポーターデビューになりそうだ。